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岡村靖幸という人について

日岡村靖幸のライブに行って以来、岡村ちゃんにドハマりしている。ライブであんなにも心がとろけそうなくらいときめいたのは生まれて初めての経験だった!今までは電気のライブに行っては「キャー瀧と目が合った!」くらいなものだったのに、先日はまるで世界に自分と岡村ちゃんの2人しかいないかと思うくらい物凄い集中して見入ってしまって、ライブが終わった瞬間から岡村ちゃんの曲を聴き漁り、動画を見漁り、ついに昨日3万円のDVDBOXまで買った。しかし私は熱しやすく冷めやすいので今週末の電気のライブでまた岡村熱が冷めるような気がして恐ろしい(既に彼氏と旅行の話をして若干気持ちが落ち着きつつある、田舎はあまりにもノイズが少なすぎて好きなモノや人ができるとそれ以外考えられなくなってしまうんだなと思った)(なおこれを書いた翌日、無事また再燃しているので少し安心)。でも曲はどれも本当にカッコいいので求婚したいほどの感情は落ち着いたとしても曲は聴き続けるだろうなと思う。

今の彼氏は付き合って6年目になるので正直ドキドキのドの字もないけど、岡村ちゃんと出会えて久々に恋のドキドキを思い出せて嬉しかったというか、「ああ、恋愛って苦しくて面倒なものだしもうしたくないなと思っていたけど、その苦しさがこんなに甘やかで楽しいものだったことをすっかり忘れていたな」と思った。こんなに1人の人のことを四六時中夢中になって考えるのなんて高校の時以来ではないか。大学に入って彼氏と付き合う前もそうだったけど、割とすぐ付き合ったのでそんなに恋焦がれる期間は長くなかった。そうそう、恋って楽しかったんだよな。昨日くらいまでは真剣に岡村ちゃんと結婚したいと思っていたけど、かなわぬ恋の悲しさよ。最近大人になって望むことは大抵なんでも叶えられるようになっているので、余計に「叶えられない」という事実の大きさが痛い。ちなみに今は「88年の岡村ちゃん(23)と結婚したい」に気持ちが変化していて、こちらはもはや不可能さで言えば二次元の域に入っているので諦めの境地に達している(そして飽きへと続いていくのだと思う、自分が恐ろしい。でも岡村ちゃんというアーティストのすばらしさは私の中で色褪せず輝き続けると思う。)

前置きが長くなったけど、今日はこんな感じで岡村ちゃんに関する思い出や最近の印象などについて書きたい。

そもそも私が岡村ちゃんを聴き出したのは高校生の頃だったと思う。その頃TSUTAYAで毎週のように音楽CDを借りていて、履修しておかないと!と思い岡村ちゃんのOh!ベストを借りた。後輩が好きだったからおすすめされたんだったか?いや、借りたのが先だったと思う。当たり前に「だいすき」や「あの娘ぼくがロングシュート〜」はハマったが、それ以外の曲はクセが強すぎてあまりハマれなかった。岡村ちゃんのライブに行く直前までそうだったけど、あまりのナルシストぶりと謎の語りパートにどうしてもアレルギー反応を示してしまい聴けなかった。今聴くと聖書とか語り入ってるけどカッコいいし大好きなのに……人は変わるものである。ていうか今は語りパートも男性声優のシチュエーションCDかってくらい前のめりで聴いてドキドキしている。

そう、そして時は過ぎライブである。Apple Musicに加入したこと、また最近のコラボ曲たちがお気に入りだったこともあり最近の曲は結構よく聴いていた。あとセルフカバーアルバムのエチケットとか。ある時近所のローソンで岡村ちゃんのライブの貼り紙を見かけ、行ってみるか〜と思ったあの時の自分に感謝したい。ライブのレポートは別垢で書いたので詳しくは割愛するけど、ライブ前のアナウンスでの「もうすぐDATEですよ!」の呼びかけで岡村ちゃんのライブがDATEと呼ばれていることを思い出し、初デート前のような気持ちで(実際初デートだけど)ドキドキしながら待ち、本編では「イケナイコトカイ」で心を掴まれ、「彼氏になって優しくなって」で崩れ落ち、完全に岡村ちゃんに恋に落ちてしまった。岡村ちゃんに彼氏になってもらうにはどうしたらいいんだろう?と真剣に考えるくらい……。

その日ライブの熱に浮かされて飲み過ぎたこともあり、翌朝二日酔いの頭で岡村ちゃんの若い頃の映像をたくさん見たけど、昔のようなアレルギー反応は全くなく、どの作品も本当にカッコよかった。また、転調や使われている音が印象的な曲が多く、キャッチーというのか?何度でも聴きたくなる曲が多いなと日々聴きながら感じている。最近は毎朝お風呂でシャワーを浴びながらYoung Oh!Oh!を歌っている。

あと昔THE BAWDIESという、ビートルズよりもっと前かな?古い洋楽ロックに影響を受けているバンドが好きだったんだけど、BAWDIESからもっとバンドテイストを抜いてちょっとアイドルっぽくした感じの音像だな~と岡村ちゃんを聴いてて思う。多分どちらも聴いてきた音楽が重なっている部分があるんだろう。岡村ちゃんの方がもっと色んなジャンルがミキシングされている感じはあるけど。

また、昔は「こんなにナルシストなんだからさぞやモテたんだろう」と思っていたけど、実際には曲やパフォーマンスに自分の願望を投影しているだけで、実態はそうでもないんだろうなと感じた。モテないということは本人も度々語っていて、こんなにかっこいいのに謙遜してるのかなと思わないでもなかったけど、たぶん本当なんだろう。青春時代に関わり切れなかった「女の子」への願望、気持ち、好意、そういうものを曲にして昇華している感じがすごくする(これは小倉コージさんとの対談でも言っていた)。しかし仮に同じ気持ちを持っていたとしてもそれをあれだけのパフォーマンスに変換できるのは並大抵のことではないが……。

短い期間で色々な対談を見たけど、岡村ちゃんはとても繊細で、知的好奇心が強く、色んなことを"分かったふり"しない人だなと思った。なんというか、普通の人は「まあこんなもんだよな」で片づける世の中の色々の一つひとつに対して「こんなもんだよな」でケリをつけてない感じがする。自分的には、答えのない事象に対して世の中の人ってあまり答えを探し続けないイメージがあって、それは生活の忙しさで考えていられなかったり、考えてもしょうがないからだったり、理由は様々だと思うけど、岡村ちゃんはそれらに真摯に向き合ってずっと答えを探し続けている感じ。例えば「結婚への道」シリーズもそうだけど、みんななんとなく「結婚するもんだよな」と思って結婚してたりするところに、「なぜ結婚するんですか?」とわざわざ疑問を抱いていたり、出会った人に開口一番「最近セックスしてますか?(みんなどれくらいしてるのかな、と思って)」と聞くあたり、なんかこう、純粋な知的好奇心が色んな分野に向けられているんだな~と思う。思慮深い人だなとも思うけど、行きすぎた知的好奇心故にいきなりセックスについて聞き出す人になってたりもするけど……。そういうモノの考え方って、私も大学生くらいまではしてたけど日々の仕事の中で段々考えなくなって「そういうもの」という認識に自然と漂白されるように感じてたけど、岡村ちゃんは若いころから音楽(表現)の仕事をしているから、ずっとそういう新鮮な気持ちを保てているのかなあ。その辺はその人の素質によりそう。

でもなんかそういう繊細さが90年代の彼を苦しめていた一因なのだと思うし、作詞作曲編曲プロデュース全て自分でやるスタイルはなるべくしてなったのかなって感じもあって、当時は本当に信頼できる友人とかがいなかったのかなって思う。だからこそ、復帰してからは「社交」と「健康」を意識的に大事にしていて、なんていうか、人との交流や健康を保つことがパフォーマンス上・精神衛生上とても有効だってことを学んだ(あるいは分かっていたけど実践できなかったのを頑張るようにした)ということなのかな~と色々見ていて思った。自分も生きてきて人との関わりと健康(というか運動)は大事だなと割と実感しているので、なんかちょっと共感できて嬉しい。まあ私は全然運動してないんだけど。でも孤独は本当に人をダメにするよね。

……っていうことをここ数日ずっと書きたかったんですよ!どれも今更言うまでもない既出の話ばかりだと思うけど自分が感じたことを自分の言葉で書きたかったの。あ~吐き出せてスッキリ。まあなんか生きている人間のことを考察して書くのがいいのかというところはあるけど……

なんかでも岡村ちゃんの曲って言うまでもなく本当にどれもロマンチックで、なんか聴いてると私は岡村ちゃんにとってのpretty girlだっていう気がしてくるの(my girlってめっちゃ言ってくるし)。自分ほんとちょろいからイケメンに言い寄られたらすぐ落ちるな~と思ってたけど、まさか歌われるだけでも落ちるとは……スペランカーばりの弱さ😅でも「息ができないほど愛してるよ」とか言われたら、好きになっちゃうよ……息ができないほど愛してるってすごいよね、そういう時あったよねほんと。高校時代情緒不安定で夜中に好きな男のこと考えて泣いてた時とかほんとなんかそういう感じだったよね……まあアレが「愛」だったかはさておき……。愛ってなんだろう。岡村ちゃん、結婚は分からなくても愛は分かってるんだろうあ。愛のこと、分かって歌ってるんだろうか……。私は結婚もまあわからないけど、愛の方がもっとわからん。なんかさ、電気の「虹」は卓球が奥さんと結婚する前に行ったバリ島での思い出を曲にしたものって言ってたのを観たり、太宰と心中した人の日記を読んだり、最近周りがロマンチックであふれてて。だって「痩せない痩せない痩せないよ~」って歌ってる人がロマンチックとかちゃんと感じる心あるんだ……って思うじゃん。私は思ったのよ。ロマンチック(笑)って言いそうな人もちゃんと感じるんだ、そういうことを……って。石野卓球がロマンチック感じてるのに私、全然人生でロマンチック感じてないぞ最近!と思って。なんか感じたいよね、ロマンチック……。彼氏と付き合ってからロマンチックなことあったかな。まあ、あったな。思い返せばあるけど、最初の頃だけだったっていうか、ここ最近はないな、何しても。なんかずっと「恋愛は面倒なもの」という枠の中に押し込めていた気持ちが楽しいものに姿を変えて復活していて、凄く恐ろしい。人生で男に狂ったことないの奇跡だと思ってたけど岡村ちゃんを契機に狂いそうで怖い。ここ数日岡村ちゃんに熱をあげすぎてマジで彼氏のこと忘れてるし……まあそんな感じです。ああ、書けてすっきり。岡村ちゃんの結婚への道読んで寝ます、おやすみなさい☺