Buddha's Face Sandwich

喰う寝る遊ぶ

(500)日のサマーへの文句

(500)日のサマーについて文句があるので述べたい。好きな人は読まない方がいいです。

サマーに対してビッチとか小悪魔とか言ってる人散見されたけど、サマーは最初から「付き合う気はない」ってはっきり言ってるし、「継続的に遊んでセックスもする=恋人」という社会規範を内面化して勝手に「自分たちの関係って恋人じゃないの?」と思ってるのはトムの方じゃない?具体的に言えないけどトムは色々決めつけるような発言が多いし、ムカつく場面が多かった。

それに映画で泣いてたら「ただの映画だ」って言われるのとか、「ただの映画」で泣くのがおかしい?「ただの映画」に色んな気持ちを想起させられて色んなことを思い出したりして泣くんじゃん、サマーも「私変ね」って言ってたけど「ただの映画だ(それなのにそんなに泣くなんて)」という文脈で励ましなのか責めなのかよくわかんない声掛けするくらいなら黙って背中でもさすっといてくれや。

てか正直言って最初から割と最悪だよね、「彼氏は?」と聞かれて始まるサマーの恋愛観の話に「そんなの変だ」みたいなコメントしてくる時点でもう終わってると思う個人的には。まああれはサマーの話であってうちの話ではないんけど、うちだったらもうその時点で合わないなと思って話辞めるよ。まあ何が言いたいかというとサマーがなぜ冷めていったかが分かるような場面がちらほらあったということで……。バーで自分が舐められたのにムカついて殴ったのに後で「君のために殴られた」って言っちゃうのとかもね、誰も頼んでないし絶対嘘じゃんっていう。あんなにはっきり断れるサマーにナイトなんかいらないし勝手にナイトぶられても、っていう……。

とはいえ、じゃあサマーは全く悪くないかと言われるとそうでもない。とにかくあの2人には話し合いが足りないし、サマーも「ちゃんと付き合う気はない」という言葉以上に、どの場面でも、雰囲気でごまかしたり煙に巻いたりしないできちんと適切に「私は今は誰とも付き合わない、この関係も恋人ではない。好き=恋人ではない」ってちゃんと言うべきだったと思う。トムも、自分だけで悶々としたり自分と同じ価値観の親友との会話で自説の補強みたいなことしてないで、サマー自身と落ち着いて向き合って、きちんと話し合うべきだった。いや、あれは映画で、どうすべきとかそんなことないのは分かってるけど、でもそれをしないで会社で暴れ回ったりしてるのはどうなのよって思ってしまって。それに、ちゃんと話し合えばあんな風にはならないで適切に距離を置いたりなんだりできただろうとも思う。「僕にしてみればこの関係は恋人だ!」とか怒鳴ってないでちゃんと腹割って落ち着いて話しなよ……という気持ち、もうそれだけ。あの映画は落ち着いて話せれば良いだけの映画。まあ映画なのでね、それをやってしまうと最終的に運命かもしれない出会いに辿り着けなくなっちゃうんでアレで良いんですけど、なんか「トムに同情、サマーかわいいけど小悪魔だ/ビッチだ」という声がとても多くて、いやはっきり言うとるやん最初から。と思ったので書きました。てか恋愛に対して運命とかを感じた(考えた)ことがないのでそもそもNot For Meだったのかもしれない。いや~もう、異性愛!!!みたいな映画でしたね。はい、ていう感じでした。終わりです。