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20160321:心の在処は心臓?脳?

疑問
今日ふと思ったのですが、心の場所っていうと昔から心臓のあたりを想像されがちな気がしませんか。みんなものを考えているのは脳だってわかっているはずなのに、漫画とかでも「心はここにあるんだぜ」とか言って胸をとんとんしてみたり(例えだけど)、実際に胸が痛くなることがあったり。。「胸に手を当てて考える」だとか、そういう言葉もたくさんあります。何より、心臓には心っていう字が入っていますね。

漫画に関していえば、心はここにあるんだって言って脳を指すのはロマンがないということも理由としてあるんでしょうけれど、どうして昔から心は心臓の近くにあると考えられているのか、気になって探してみました。

同じような疑問は残念ながら見つけられなかったのだけれど、色々探している中で次のような記述を見つけました。

歴史をさかのぼると、紀元前3000年ごろから古代エジプトでは、心臓は心を表すと考えられていた。そのころ、永遠の生命を求めて、多くの人がミイラにされた。ミイラは内臓を取り除かれたが、心臓だけは大切に残された。 ―心はどこに? 脳か心臓か -- 脳のふしぎ -- 朝日新聞GLOBE

理由はわからないけど、エジプトでは昔から心臓が心を表しているとされていたみたい。また、同サイトには次のような記述もされています。

紀元前4世紀ごろになると、古代ギリシャの哲学者プラトンが、理性は頭、感情は胸、欲望は肝臓にあると考えた。だが、弟子のアリストテレスは、脳は体内の熱を逃がす臓器だと考えていたようだ。徳島大准教授の山口裕之は「心がどこにあるかは近代的な問いで、当時はそのような発想はなかったのではないか。17世紀ごろになり、心と脳に密接な関係があると考えられるようになった」という。神経の仕組みが徐々に分かってきたからだ。―心はどこに? 脳か心臓か -- 脳のふしぎ -- 朝日新聞GLOBE

医学が発達する前は、臓器というものの認識こそあれど、今と比べるとだいぶ感情を左右するものと考えられていたのですね。おもしろいなあ、もちろん今の医学で考えられていることの方が事実ではあるのだろうけれど、この時代の考え方の方がロマンがあっておもしろいですね。今でも「肝臓ってそんな働いてるの!」だとか、驚き感心することもあるのだけれど。

結局どうして心が心臓にあると考えられていたのか、ということに対する明確な答えは見つけられませんでしたが、昔の人々は、緊張したり恋をしたりした時に感じる心臓の鼓動の変化だとか、そういったことから、心臓には心(または感情の源、とでも言うのかな)があると考え始めたんじゃないかしら。考え事をしている時、はっきり感じるほどの変化や刺激が脳で起こるわけじゃないしね。

こういう素朴な疑問は、知ったところで何にも役立たないかもしれないけれど、でもおもしろいし、人生が豊かになる気がします。わたしは事実よりもロマンを求めたいから、心は心臓にあるって思っておくことにします。